一次方程式の解き方を解説(中学1年数学)

方程式を解くときに最初に目指すカタチはコレ

方程式を勉強し始めるとスグに「移項」という言葉が出てきます。
日常生活では、使わない言葉ですよね。

 

意味を確認しましょう。

移項とは、等式の一方にある項をもう一方に移すこと。

 

項を移すから移項というわけです。

 

 

サッパリわかんね。


そう思うのが正しいリアクションです。上の説明で「なるほど」なんて思えるほうが不思議。

 

もし、上の説明文を読んで「移項」について理解できた人がいたら、ココから先は読む必要がありません。というか、ホントに「なるほど」なんて思った人いますか?

 

わかったようなわかんないような…、いや、わからない。ではないでしょうか。
そもそも、方程式を解くのに「移項」なんて言葉は覚えなくても大丈夫です。

 

方程式の解き方(移項なんてややこしい言葉を覚えなくてもイイ)

例題で考えてみます。

【問題】次の方程式を解け。

 

5x−2=2x+7

 

移項を勉強するときに出てくる典型的な問題です。
移項の説明はこんなカンジ(↓)。

左辺の「−2」を右辺に移項して「+2」。
右辺の「2x」を左辺に移項して「−2x」。
その結果が、5x−2x=7+2

 

上の文章を読んで頭がイタくなった人は考えすぎ。
左辺右辺移項といった単語に惑わされてるだけです。

 

方程式を解くときに目指すべきカタチ

」がついているものを左側に、それ以外を右側に!

これだけ覚えればOK。
移項なんて言葉を覚える必要はありません。

 

例題に沿って説明します。

5x−2=2x+7

 

「x」がついているのは「5x」と「2x」ですよね。
これを「=」の左側にまとめます。

 

「5x」は最初から左側になるのでそのまま。
右側にある「2x」を左側に移します。

 

このときに注意

「=」の反対側に移すときは記号を反対に変える。

 

「2x」を記号つきで表すと「+2x」(+は省略されています)。
「+2x」の記号を反対にするので「−2x」。

 

「=」の左側が「5x−2x」となるわけです。
右側も同じようにした結果が下の式。

5x−2x=7+2

これが移項です。

 

あとは計算するだけ。

3x=9⇒x=3

 

移項なんてややこしい言葉を覚える必要はありません。

  • 「x」がついているものを左側に、それ以外を右側に!
  • 「=」の反対側に移すときは記号を反対に変える。

大事なポイントはこの2つです。

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