方程式を勉強するための算数の復習
小学校の算数では方程式という言葉は出てきませんが、方程式の考え方につながるものは出てきます。「□△などを用いた式」という単元がそうです。
どんなものか覚えていますか?
算数で何を勉強したかなんて忘れてしまってるかもしれませんね。
小学校でこんなことを勉強しています。
【□△などを用いた式】
- □×△+□×○=□×(△+○)
- □×△−□×○=□×(△−○)
□△○には、それぞれに同じ数字が入ります。
例えばこんな感じ。
- 9×3+9×7=9×(3+7)
こうすると計算がラクになるというように算数では習います。
「9×3」と「9×7」をそれぞれ計算して足すより、先に「3」と「7」を足してしまったほうが計算がカンタンですよね。足すと「10」になるので、かけ算もカンタンというわけです。
記号を文字にすると数学になる
小学校で習った□△○の記号をABCと文字にすると数学になります。
- AB+AC=A(B+C)
- AB−AC=A(B−C)
Aをxにして、B、Cに数字をあてはめると見たことのある式になります。
3x+4x=7x
数字と文字では数字を先に書くのがルールなので順番は入れ替わります。
方程式を解くときに「x」についてまとめるときの計算で使いますよね。
その考え方のもとは、小学校の算数で習っていたのです。
「x」や「A」「B」「C」という文字が出てくると数学っぽさが出てアレルギーを感じてしまうかもしれませんが、算数で習っていた□△○と同じことです。
「A」と「B」があると、「A」のほうがアルファベット順が先なので「B」より小さいとか余計なことを考えてしまうかもしれません。間違いです。
□△○には順番なんてないですよね。それぞれ違うものという意味があるだけです。ABCも同じ。アルファベット順は関係ありません。
□△○だと種類に限界がある(あとは☆◇ぐらい)ので、26種類もあるアルファベットを使っているだけなのです。数学に出てくる文字に惑わされないようにしてください。
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