方程式でのケアレスミスを防ぐためのマイナスの復習
中学数学で最初に学ぶのが「正負の数」です。
「正負の数」というと耳慣れない言葉になってしまいますが、マイナスの数のこと。
方程式と解くときに「計算した答えはあってたのに符号を間違えてしまった」というケアレスミスをする人は要注意!正負の数のあるルールを勘違いしてしまってる可能性があります。
【問題】
次の計算をせよ。
(−5)×(−6)×(+3)×(−2)
カンタンな問題ですよね。
単なるかけ算で、符号(プラス、マイナス)さえ間違えなければOK。
答えは「−180」です。
最初と最後の(−5)と(−2)に着目して、これを先に計算して「10」を作ってしまうと計算がカンタンです(常にラクすることを考えましょう!)。
このとき答えの符号のルールを覚えていますか?
答えにマイナスがつくかつかないかのルールです。
マイナスの数が奇数なら答えもマイナス、マイナスの数が偶数なら答えはプラス。
上の問題だとマイナスは3つ。
なので、答えにもマイナスがつくでOKです。
では、次の問題はどうでしょう?
【問題(2)】
次の計算をせよ。
(−5)×(−6)+(+3)×(−2)
マイナスの数は3つだから、答えもマイナスになる。
と考えてしまったら間違いです。
間違いの理由はわかりますよね。
計算式がすべて「かけ算」ではなく、「足し算」も入っているからです。
かけ算とたし算があるときはかけ算から行うのが計算ルール。
- (−5)×(−6)=30
- (+3)×(−2)=−6
この足し算となるので、30+(−6)=24が答え。
答えにマイナスがつきません!
上のような簡単な数字の計算問題では、あたりまえのことに感じるかもしれませんが、「x」が入った方程式となると、この理解が不十分なままになることがあるので注意!
マイナスの数が奇数なら答えもマイナス、マイナスの数が偶数なら答えはプラス。
このルールが成り立つのは、式がかけ算、割り算の場合のみです。
方程式には「たし算」「ひき算」も含まれています。
上のルールを勘違いして適用しないようにしましょう。
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